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iPhone用 超広角レンズの活用法 - Wide Lens
皆さん、こんにちは。tokyo grapher アンバサダーのコーイチ(@koichi1717)です。
今回はtokyo grapherのiPhone 用アタッチメント超広角レンズの活用法をレポートします。
皆さんは iPhoneの標準カメラが 28mm(*1)というのを知っていますか? 28mm というと広角レンズの部類に入るのですが、雄大な自然や都市の景観を撮りたいときや、室内など狭い場所での撮影時に、もっと広く撮れればいいのになぁ…と思ったことはありませんか?
実はそんなニーズを製品化して頂いたのが、tokyo grapherの超広角レンズです。『歪みもケラレもない18mm相当の超広角レンズを作ってください』。。。その要望がカタチになったのが、このWide Lensなんです。 iPhoneカメラの画角75°が101°にまで拡張できる。なんと1.35 倍です!
(*1)35mm換算。iPhone7以降のモデル。
では、私のオススメ活用法をいくつかご紹介しますね。
真下からのルックアップで迫力のある構図を!
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ニューヨークのウォール街にある五叉路で、横断歩道を渡る間に撮った写真です。
ちょうど飛んで行く鳩がいい位置に入ってラッキーでした!ビル街は道幅が狭いところを狙ったほうが、構図に迫力が出ます。こういう場所はFISH-EYE 220を使っても、絶対面白い写真が撮れると思いますよ。
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京都のとある竹林にて。一本の竹に寄って真下から見上げて撮影しました。
超広角ならではの、近づいたものがデフォルメされる効果を狙って撮ったのですが、歪みがないので竹の伸びのある直線が強調されて、迫力がありつつも清々しい写真になったと思います。
広角レンズで奥行きと高さを強調する。
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また竹林です(笑)。これは京都の嵯峨野にある化野念仏寺の竹林の小径。
超広角レンズの特徴として、肉眼で見るより被写体が遠くに写るパースペクティブ効果(遠近感)があります。それを利用すると小径の奥行きが強調できます。そして少し低めのアングルから狙うことで、竹の高さが強調できました。
ローアングルショットで広い画角を活かす。
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これはインドネシアのリゾート地、ビンタン島のビーチ。
早朝散歩に出掛けてみたら、海岸にこの砂紋が広がっていたんです。ふと見ると波打ち際を歩いている人がいたので、立ち止まった瞬間をローアングルから撮りました。超広角レンズをローアングルで構えると、その広い画角でグッと奥行きが出て、砂紋の流れるようなパターンも強調できました。
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円弧状の瓦屋根が個性的な建築空間。
カッコいいんだけど、こういう場所って普通にiPhoneを構えても、なかなかコレはという構図が見つからないんですよね。そこで思いついたのが、Wide Lens の広い画角を使って、手前の屋根まで画面に入れてしまう構図でした。
レンズを装着したiPhoneを逆さまにしてレンズを下に、地面ギリギリに構えるとこんな写真が撮れました。
ハイアングルから広大な風景を捕える。
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エンパイアステートビルの展望台で、フェンスの隙間から撮った写真です。
歪みのない Wide Lens で高所から街を撮ると、林立するビル群がパノラミックに針山のように写ります。
実はこの写真のミソは、自分のいるエンパイアステートビルの影が写っていることなんです。ハイアングルは天気に恵まれると、こんな風に影の効果も手伝って面白い写真が撮れそうですね。
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こちらは大阪の中之島にあるホテル、コンラッド大阪の展望フロアです。
最上階の3層吹き抜け空間は展望が素晴らしく、撮影OKなので大阪では最近人気のスポットです。
窓際でガラス越しに大阪の街を撮るのもいいのですが、これは歪みのないWide Lensの性質を利用して、あえて窓枠の縦のラインを活かして撮ってみました。これも超広角レンズのパースペクティブ効果を使ったハイアングル撮影の例です。
引きの取れない場所で広範囲を収める。
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最近話題のインスタ映えする壁って、結構狭い路地なんかにあったりしませんか?
そんな時に威力を発揮するのがWide Lensです。iPhoneの標準カメラより26°も広く撮れて、しかも嫌な歪みも周辺部のケラレも出ないので、編集もラクラクです!
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この写真は狭い路地の壁に描かれたストリートアートですが、道幅はわずか 2mぐらいしかなかったと思います。
それでもWide Lensを使うと、ここまで画面に収まりました。もちろん、撮影する私の背中は壁にピッタリくっついていますけど(笑)。
画角が広く、歪みもケラレもないWide Lens。皆さんならどんな使い方をされるでしょうか?
Instagramに投稿される際には、tokyo grapher のハッシュタグ #ShotOn_TG と #TG_WIDE を是非!
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Koichi
Instagram:@koichi1717
フォトグラファー、アートディレクター、エディター。
様々な企業のマーケティングプロモーションや
デザイン誌などの編集にたずさわり、そこで写真との関わりを深める。
InstagramなどのSNSを中心に自身の写真を発信し、国内外のフォトグラファーと盛んに交流することで、モバイルフォトグラフィーの楽しさを伝えることをライフワークとしている。