Travel Shooting Tips
iPhone+Wide Lensで広がる
9つの撮影テクニック
in New York

多くの人がiPhoneを始めとしたスマートフォンで写真を撮り、InstagramやFacebook、twitterなどのSNSでその写真を共有する時代。
自分自身の想い出の記録でもあり、旅先などでの情報共有の要でもある写真を、アタッチメントレンズを利用してより想い出の詰まったインパクトのある写真にしてみましょう!

今回はニューヨークで、Wide Lensを使い倒してきました。
Wide Lensはカメラの画角を0.66倍に広げるため、今回使用したiPhone XS Maxで利用した場合、一眼レフカメラのレンズ画角を表す35mm換算では、17mm程度の超広角と言われる写真を撮る事ができます。
画角が広く実際に肉眼で見ている範囲の大部分を一枚の写真に収める事ができるため、旅先での景観や建造物の外観や内観にスケール感を加える事ができる他、旅先でiPhoneを使用するからこその活用アイディアがありますので、皆さんの旅の記録を写真に残す参考にしていただければと思います。


画角を拡げて建物の外観を収める

  • 【写真.1-1】巨大な建造物を一枚の写真に収める
  • 【写真.1-2】道幅の狭い場所で気になったお店を記録に残す

まずは、Wide Lensの最も活躍するシーンとして、その画角の広さを活かした巨大な建築物や狭いスペースでの撮影があります。
標準レンズの画角では建築物からかなり離れなければスケール感を表現することが難しいです。
気に入った建築物を正面から撮影しようと思っても、前面の道路の幅が狭く一部しか写せなかったという経験したことがある方もいると思います。
そんな時Wide Lensを使用すれば広範囲を写すことができるので、建物全体を写せる様になったり、人物などを入れて撮影することで建築物のスケール感を強調することも可能になります。
狭い道沿いにあるショウウインドウがあるお店や、お洒落な看板や外壁をしているお店などはWide Lensを使って広範囲を写すことでお店の雰囲気がぐっと伝わる写真になります。


Wide Lensのパースを活かしてダイナミックに撮る

  • 【写真.2-1】正面から水平・垂直をとって撮影
  • 【写真.2-2】パースを活かして少し上向きに向けて撮影

わかりやすい例として、セントラルパーク入口付近から早朝のマンハッタンを撮ってみました。
【写真.2-1】は正面から建物の水平・垂直を意識して街並みを写しました。正面から水平垂直を気にしつつ撮った写真なので、歪みがなく建物の垂直ラインがまっすぐ出ていることが分かると思います。
【写真.2-2】は超広角レンズの特有のパースを活かし、カメラを正面より少し上を向けて建物の頂点まで写しました。
好みの分かれるところかもしれませんが、2枚目のパースを活かした写真は手前のビル全体を写せているので、マンハッタンのスケール感と陽の当たった部分から早朝の空気感が伝わる写真になっているかと思います。丁度中央の空に二羽の鳥がいるところなどは、撮りたい時に高解像度な画面を見ながらパッと撮ることのできるiPhoneだからこそできる撮影ですね。


真上にカメラを向けて高さを強調

  • 【写真.3-1】ビル群の中から空を見上げる
  • 【写真.3-2】中庭の店舗から空を見上げる

広角レンズは手前の物はより大きく、遠くのものはより小さく写るという特徴を持っているので遠近感を強調することができます。
この特徴は建物を撮る時も活きてきます。超高層ビルを見上げて足元がくらっとする経験をしたことがある方もいると思いますが、そんな感覚を呼び起こす高さを強調した写真もWide Lensで撮ることができます。
【写真.3-1】は超高層ビル群に囲まれた場所に立って上を向いて撮りました。ビルが枠の外から伸びくる感じが出て来るようで高さも強調されています。
【写真.3-2】は中庭の店舗から見上げて撮りました。中庭やビルの隙間などで見上げて撮ると外面を占める空の割合が小さくなり、都会らしさを強調することができます。


ホテルの部屋などインテリアを撮るのに最適な画角

  • 【写真.4-1】宿泊したホテルの部屋
  • 【写真.4-2】ホテルのエントランスに立つドアマン

Wide Lensは建築・インテリア関連の仕事で利用される方にも非常に多くご利用いただいており、インテリアを撮影するのは非常に適した画角になっています。
【写真.4-1】では部屋のサイズ感を伝えると共に、奥にある猫足のバスタブやお洒落な家具、陽の入り方など色々な情報を一枚に収める事が出来ます。
【写真.4-2】はホテルのエントランスにいるドアマンとエントランスのインテリアを撮った写真ですが、このドアマンの方に色々と良くしていただいたので、お洒落なインテリアと共に撮ってみました。


地面スレスレからのローアングルショット

  • 【写真.5-1】道路に残る雪を印象付けつつ早朝のマンハッタンを
  • 【写真.5-2】いたるところから上がっている蒸気

しゃがんで思い切って地面スレスレから撮ってみると、子供の目線や犬や猫の目線のような風景を捉えることができます。
【写真.5-1】は早朝のマンハッタンですが道路に残る雪を入れることで冬のキリッとした空気感を出してみました。
【写真.5-2】は映画などで出てくるニューヨークの光景といえば、これ!の地面から吹き出す蒸気です。夜撮影したことでバットマンのゴッサムシティの様な雰囲気が出ました。
ちなみに、余談ですがニューヨークの人は雪が降ってもスタットレスタイヤは使用しないそうです。夏と冬とでタイヤを変えるコストが勿体無いというのがその理由ですが、その代わりオールシーズンタイヤという多少の雪なら走ることのできるタイヤを常に装着している車が大半を占めるようです。
北海道と同程度の経度にあるニューヨークはそこそこ雪も積もるので、雪が積もっている時はゆっくり走るのだそうです。w
ただでさえ渋滞のひどいニューヨーク。積雪時の車移動はかなり時間の余裕を持った方が良さそうですね。


道路標示式や看板を活かして旅の記録に

  • 【写真.6-1】国によって異なる案内表示と周りの風景を一緒に入れると旅の記録に
  • 【写真.6-2】 NY五番街。案内板と背景で場所の雰囲気を伝えます

iPhoneとtokyo grapherのアタッチメントレンズだけでも十分記憶に残る写真を撮る事ができますが、一眼レフやミラーレスなどデジタルカメラのサブとしてご利用いただいている方も非常に多く、本格的なカメラになればなるほどGPSでの位置情報付与機能などは邪魔になるため付いていません。
僕自身もミラーレスカメラを持ちつつiPhoneとtokyo grapherのアタッチメントレンズを持ち歩いていますが、GPS機能は本当に便利で、後日気になった場所などを誰かに伝える時などに重宝しています。

道路や駅に設置されている案内板をWide Lensで撮影すると、手前に大きく案内板を写しつつ、背景に周辺の風景を捉えることができるため、記録と記憶が結びつきやすくなります。
カフェやレストランで食べた料理を、お店の内装を背景に撮るのも良いかもしれませんね。


思い切って斜めに曲げて撮ってみる

  • 【写真.7-1】街ゆく人とエンパイアステートビルを空を活かして撮る
  • 【写真.7-2】手前の赤い車と、背景のブルックリンブリッジも一枚に収める

写真を綺麗に撮る基本は水平・垂直を気にしながら撮ることですが、Wide Lensの場合、先程の様にパースを活かして思いっきり傾けてみても面白い写真を撮る事ができます。単純に上向きのパースだけではなく斜め方向のパースを活かすのがおすすめです。
【写真.7-1】は歩きながら撮った写真ですが、iPhoneを高く上げて歩行者と奥のエンパイアステートビルを晴れた空を活かして撮った写真です、パッと思った時に撮れるiPhoneでも水平・垂直を取ろうとしていると撮りたい瞬間を逃してしまうので、そういった時は傾きを逆に活かして思い切って曲げて撮ってみると面白い写真を撮る事ができます。
【写真.7-2】はビルの合間からブルックリンブリッジを見ることのできる、有名な撮影スポットですが人が非常に多かったため、手前の赤いジープを活かして観光客の印象を薄くしつつ、背景にビルとブルックリンブリッジを一枚に納めた写真です。


邪魔な障害物を逆に有効活用

  • 【写真.8-1】金網越しに道路を
  • 【写真.8-2】金網越しに夕焼けの線路を

思い切って最短焦点距離より近づくと、iPhoneではなかなか表現しづらいボケを作ることができ、さらに障害物を入れて撮影してみると撮影者の目線が強調されます。
【写真.8-1】は金網越しに道路を撮りました。被写体がパースの影響を受け、肉眼で見るより伸びて写るのも広角レンズと特徴です。トレーラーの長さが強調されています。
【写真.8-2】は金網越しに線路を撮りました。この様な一点透視消失の構図で高い場所から撮ると奥行きを強調することができます。
遥か遠くまで続く線路が空まで伸びていくように撮ってみました。


旅の思い出に

  • 【写真.9-1】観光名所で記念に一枚
  • 【写真.9-2】しっかりチップ取られた記念写真(笑)

旅の思い出を残す写真に必要な要素は、その場所と人とを一緒に写真に収める事です。
そんなシーンでもWide Lensがあれば、その場の景色を入れた写真を人との距離を大きくとる事なく撮影することが可能です。


町歩きでも様々なシーンで使用頻度の高いWide Lens

Takahiro Taguchi

Instagram: @tak-tag

プロデューサー、クリエイティブディレクター、デザイナー。
iPhoneでの撮影はもちろん、フィルムカメラからドローンまで様々なカメラでの写真撮影を行い、新たな表現方法を模索している。写真を楽しむためのコミュニティー Hueart(@hueart.life)Founder。

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