tokyo grapherの『こだわり』
iPhoneカメラ性能へのリスペクトを製品に込める
スマートフォンの単なる付加価値とは言い切れないiPhoneのカメラ機能。今やF値は1.8という驚異的な明るさとなり、画角は28mm相当。これはもう立派なカメラですね。tokyo grapherはこの「カメラ」に正面から向き合い、従来のアタッチメントレンズでロストされていたiPhone本来の画質を取り戻す研究を続けています。その研究の成果としてiPhoneカメラ性能を一切損なう事のないアタッチメントレンズシステムとなっています。
今回のブログではその『こだわり』をどのように製品開発に落とし込み、レンズシステムとしてどのような意味(効果)があるのか?を一般的なレンズで撮影した画像との比較をしながら解説していきます。
ディティールへのこだわり
下の3つの画像をご覧下さい。上からレンズなし、クリップ取付けタイプの広角レンズ、弊社製Wide Lens(旧名称:Zero-Distortion WIDE LENS PRO)で撮影した画像です。
この差はレンズ自体の性能はもちろん、明るさ、四隅のケラレ、フレア・ゴースト、歪み、レンズを固定する精度など様々な要因があります。それでは1つずつ解説していきます。
明るさの差
クリップ止めタイプではオリジナルの明るさを維持できていません。これはレンズの素材を安価で加工しやすい(低予算で加工ができる)プラスチックにしている事が原因と推測できます。一方、弊社では明るさを損なわない事にこだわり、高価にはなりますが材質にはレンズ適性の高いガラスを採用しています。更に量産の工程においても品質を優先して日本国内で生産しています。
ケラレの有無
次に四隅のケラレに注目してみましょう(右上部分)。これは広角レンズに多く見られる事象です【A】。単にレンズフードが干渉しているものもあれば(設計が不十分)、機種とレンズの組合わせによって起こるレンズ取付位置の精度が不十分といった物理的な問題があります。弊社ではこういった問題を避けるために設計と試作を繰り返します。更に機種毎にレンズを装着する仕組み(マウントやケース)をコンマ1ミリ以下の精度までこだわり、製品を開発・製造しています【B】。
フレア・ゴースト
逆光時以外の意図しないこの事象【A】は、基本的にはレンズの設計を突き詰める事によって最小限に抑える事ができます【B】。レンズ開発は設計・試作・検証の繰り返しです。つまりコスト(時間とお金)をかけてでも納得いくまでこだわり続ける熱意と熟練した光学設計士による試行錯誤が必要になります。
歪み
通常、超広角レンズで撮影した写真は中心からずれた分だけ歪む傾向があります【A】。弊社ではこの歪みをゼロ(Zero-Distortion*)にする事にこだわりました【B】。歪みを無くすことで目で見たイメージそのままの写真を撮影する事が可能となりました。
*Zero-Distortion WIDE LENSとWide Lens(旧名称:Zero-Distortion WIDE LENS PRO)が歪みゼロの製品です
アタッチメント式レンズは精度が命
以上のようにアタッチメント式レンズにも大きな違いが見て取れます。
アタッチメント方法ひとつ取ってもクリップ式は僅かなズレが生じやすく、レンズとカメラのズレは写真にとって致命的な質の低下を生み出します。
tokyo grapherのレンズはiPhone専用のケースにネジ穴式マウントを取り付け、カメラをネジで固定することでズレの無い高画質での撮影を可能にしています。
iPhoneの持つ素晴らしいカメラを活かし、その可能性を拡げるにはレンズのあらゆる精度に『こだわり』を持たなくてはなりません。
tokyo grapherはあなたの『こだわり』に応えられる製品づくりを目指しています。