Tele LENSを望遠カメラで使ってみよう!
iPhoneのカメラと焦点距離とは?
焦点距離とは、レンズの主点から焦点までの距離ですが、わかりやすく言うと「写真に写る範囲」です。
mm数が小さくなれば広く広角に、大きくなれば狭く望遠の写真を撮ることができます。
一般的な一眼レフカメラでは、画角が46度前後のレンズが標準レンズとされており、35mmフィルム換算で焦点距離50mm程度の画角が最も人間の視覚に近く、自然な遠近感の写真を撮ることができます。
標準レンズが50mmとされている中で、iPhone XSのメインカメラである広角側カメラは26mmと標準レンズよりも広角なレンズが使用されています。おそらく広めに撮ってクロップ(余計な部分を省き切り抜く)した方が、汎用性が高いと考えて設計されているため26mmにしているのだと思われますが、カメラ機能の優れたiPhoneと言えど、クロップした写真は画素数が小さくなり画像が劣化してしまうため、もう一つ標準レンズに近い50mm程度のカメラを加え、デュアルカメラにしています。(iPhone XRなどのシングルカメラ機では、広角カメラのみ搭載されています。)
まずは基本の広角側カメラに装着。
iPhone標準カメラの1.8倍で撮影!
iPhone XR, 8, 7などシングルカメラ仕様のiPhone、およびiPhone XSやXS Maxなどのデュアルカメラ仕様のiPhoneをご利用の場合、iPhoneの広角カメラにTele LENSを装着することで、画質を落とすことなく通常の1.8倍、35mmフィルム換算の焦点距離で50mm程度の人間の視覚に近い画角で撮影できるようになります。
上記は同じ場所からiPhone 8Plus 広角カメラのみで撮影した写真【写真.1-1】と、iPhone 8Plus 広角カメラにTele LENSを装着した写真【写真.1-2】の比較です。広角カメラにTele LENSを装着することでどの程度画角が変化するかご確認いただけます。
こちらの組み合わせは望遠カメラが付いていないシングルカメラ仕様のiPhoneでもお楽しみいただける、基本的なTele LENSのご利用方法です。
望遠側カメラへの装着でiPhone標準カメラの3.5倍。
画質を落とさず望遠撮影!
iPhone XSやXS Maxなどのデュアルカメラ仕様のiPhoneをご利用の場合、望遠側カメラへTele LENSを装着することで、iPhone標準カメラの約3.5倍、35mmフィルム換算では90mm程度の望遠撮影ができるようになります。
※旧バージョンのジュラルミンケースやBLM(Built-in Lens Mount)では、望遠カメラにレンズを装着するためのネジが切られていないため、望遠カメラにTele LENSを装着することができません。
※ズーム倍率、35mmフィルム換算の焦点距離はiPhone機種により若干異なります。iPhone 8Plusでは102mm程度の望遠撮影が可能です。
上記は同じ場所からiPhone 8Plus 広角カメラのみで撮影した写真【写真.2-1】と、iPhone 8Plus 望遠カメラにTele LENSを装着した写真【写真.2-2】の比較です。レンズを使用せず撮影した【写真.2-1】と比較すると、画像を劣化させずにどの程度の望遠撮影が可能になるかのイメージをしていただけるかと思います。
※望遠カメラを起動して撮影するには、iPhoneの望遠・広角カメラを切り替えることの出来るiPhoneアプリが必要になります。
iPhone望遠カメラにTele LENSを装着して撮影された作例
飛行機の中から見る景色や、クロップして撮りたい景色、キャンプ中のふとした瞬間など、肉眼で大きく撮りたいと感じた被写体もiPhoneなどで撮ってみると小さくて何だかよくわからない写真になってしまうことがあるかと思います。そんな時でもiPhone望遠側カメラにTele LENSを装着していただければ、余計なものを省いた望遠特有の印象的な写真を撮ることができます。