心の故郷に帰る旅、私の香港
香港島トラムの旅 Vol.1
私の人生を大きく変えた香港との出会い。20年もの歳月が流れていても、あたたかく「お帰り」と待っていてくれる友人達。毎年かかさず帰省しています。
毎月仕事で通っていた香港、香港との仕事は終わったけれど、いつの間にか家族のように仲良くなりました。
行く準備なんて何もしない、大都会だし、コンビニもいっぱいあるし、それよりなにより眠らない街「不夜城」だから、着の身着のままでも行ける街、数時間乗ればあの雑踏の中に自分がいると思えばそれだけで心が躍ります。
いつもは地下鉄ばかりで、のんびりと街並みを眺める事がなかった香港島をトラムで移動、それぞれの街の雰囲気を車窓から眺めてみました。今回乗ったのは西の外れから石塘咀Shek Tong Tsuiから太古Tai Kooまで。運賃:約35円で楽しめます。
石塘咀Shek Tong Tsuここは新しくMTR(地下鉄駅)香港大学駅が出来てとても便利になりました。この旧カーブの山道からの迫力のある道路が印象的、マンションの間を高い高架橋が走っているなんて、しかも海に向かっているスライダーです。
トラムは東へ向けてスタート、どのトラムもラッピング仕様で、トラムを眺めるだけでも楽しい。西の外れからスタートしたトラムは香港人の食の台所、西營盤Sai Ying Punは海産物専門店が並ぶ市場へ。ここでトラムを降りてちょっと散策。干した魚の前を通勤中、シュールな光景だけど干しエビは貝柱、ここで買うのがおススメです。
トラムは香港島中心、中環(Central)へ、高層ビル、アジアの金融の中心。ワクワクするショッピングモール、初めて来た時「香港凄い!」と感じた場所、国籍を問わず世界中の人がここに集まって仕事をしている、自分もここでは外人なのに、外人がいっぱいと思わず声に出して笑われた場所です。高く広く香港を撮影するにはワイドレンズでなければと、今回はtokyo grapher Wide Lens(旧名称:Zero-Distortion WIDE LENS PRO)持参で臨みました。
中環セントラルを抜けると私の好きな灣仔(Wan Chai)です。ここは香港でも歴史的に古い町並みが保存されています。角丸ビルもそのうちの一つ、トラムの最前列で眺め。見送ってしまった建物は折り返し時に又撮影しましょうか?
古い質屋さんを改装した素敵なレストランや、昔の郵便局、カラフルなアパートをそのまま保存した通りなど、少し降りて散策してみますか?
築100年の質屋『和昌大押』を改装した素敵なレストランその名も『Pawn』は英語で質屋の意味です。
Text & Photography by Nobuko Kamiya (@sunday_722)
Photographic equipment/iPhone 6s + tokyo grapher